実家が中華料理屋さんなんです。手伝うこともあったので、料理は僕にとってすごく身近なもの。学生時代に飲食店のアルバイトをやっていて、就活よりそっちが楽しくなってしまって。希須林はそんな中で出会いました。中華料理ってホテルのような高級店もあれば、実家のような町中華もある。希須林はその中間にあたるお店。和食器を使っていたり、隠れ家みたいな雰囲気だったり、他にはないおもしろい空気を感じたんです。仕事の一つひとつもとても丁寧で、お客さまとの距離も近い。家族の誕生日会や進学祝いなど、家族行事で使ってくださる方も多く、まさに地域に密着したお店です。

希須林は企業理念に「安心企業」を掲げ、お客さまに安心安全な食を提供しています。普段使いしてもらって、おいしいものを日常的に召し上がってもらえるお店であり続けています。ただ時代や環境に対応していく必要も感じていて、麻布台店は特に実験的な試みを取り入れています。例えばモバイルオーダーシステムの導入や、より見た目にもこだわったメニューの考案など、麻布台店にいらっしゃるお客さまが求めるものを、どう希須林らしくつくりあげるか。日々スタッフと試行錯誤しながら追求しているところです。

「スパイシースペアリブ」は、麻布台店の看板メニューとして考えたものです。麻布台店は場所柄、特別感や他にはないものを求めるお客さまが多くいらっしゃいます。そんな雰囲気に合う、インパクトがあって楽しくなるひと皿をめざしました。特徴はスペアリブを煮込んでから、さらに揚げていること。余分な脂が抜けているので、外はカリカリ、中はしっとり、やさしく口の中でほどけます。味付けにはクミン、トウチ、パクチー、それからバイチュウという蒸留酒を使って、香り高く。トッピングのスパイスをたっぷり絡めて食べていただきます。希須林の新しい顔として、たくさんの人に楽しんでもらいたいですね。